3.19 数秘9


今回は数秘術における「9」の性質・意味をご説明します♪

1.キーワード

共感力、博愛、奉仕、平和主義、人道的、知恵、哲学的、完結、手放し、複雑、逃避

2.形・象徴

「9」の数字の丸の部分は「頭」や「一つの宇宙」を表し、その中に知恵や経験が沢山詰まった老人や賢者を表します。このことから「9」は「知恵」「真理」を象徴します。

3×3=9であることから「9」は「3」の創造性がさらに拡大した数です。
1+8、2+7、3+6、4+5の答えは全て9、1+2+3+4+5+6+7+8=36→3+6=9であることや「9」は1〜9までで最後の数であることから、他の全ての数を内包し「終わり、完結」を象徴します。「創造性」の観点と結び付けて考えると、創造が一旦完了・完結したことにより一つのサイクルが終了し、次の新しいサイクルへ向けて準備をするために「手放し」が起こります。

また、1+9=10→1+0=1、2+9=11→1+1=2というように、どの数に9を加えても一桁になるまで加算を繰り返すと元の数になるため「9」は「0」と同じ働きもあります。「9」は「全てでもあり無でもある」といえます。

3.性質・役割

「9」は1〜8までの数全てを内包するため「理解力」「共感力」が高く、より多くの人々の幸せを願う「博愛精神」があります。「寛容」で誰に対しても分け隔てなく接し、人々の役に立ちたいという「奉仕的」な性質があります。

「9」の数字が「知恵」を象徴することから、知的好奇心が旺盛で「賢く」聡明です。「哲学」、宗教、スピリチュアルなど、崇高な「真理」に興味を示します。

「9」は「まとめ・完結」を象徴することから、リーダーシップを発揮しながらというより、自己主張は控えめでありながら、全体を見渡し色々な立場の人の意見に耳を傾け上手く調和を図って「まとめる」という役割があります。

「手放し」という性質は、物事や人間関係に「執着しない」「頓着しない」という性質に繋がります。物質的成功より高尚な精神を求めて「哲学的」「神秘的」なものに傾倒したり「博愛精神」から環境問題や平和運動など「人道的」でスケールの大きいビジョンを持ったりします。そのため、細かなことや親密な関係、個人の利益にはあまり執着がなく、地球規模や人類全体といった壮大でグローバルな視点で物事を見ています。
「手放し」は、見返りを求めず「奉仕」すること、相手を信頼し自分のものを譲る・明け渡すこと、物事に執着せず次に向かって前進することなどがあります。「手放し」は清濁併せ呑むという言葉のように、善悪や正しさといった一つの価値基準だけで物事をはからず、他者や現実をありのまま受け止め「許す」ことに繋がります。

世の中に対して理想を持っているため、理想通りでない現実や社会のネガティブな問題を目の当たりにすると、人生を悲観し厭世的になり、無力感を覚え「逃避」という性質が顔を出します。
また「9」は「全てでもあり無でもある」という側面があるため、内に相反する感情が同居していたり、善か悪かという二元論的な考えをしたり、ドラマティックで振れ幅の大きい人生経験をするといった「極端」な性質があります。全ての数の性質を併せ持つため感受性が強く「共感力」も高い分、内面に「複雑」さがあります。

「9」の性質がプラスに振れすぎると「共感力」「慈愛」という性質が過剰になり、他者に感情移入しすぎたり過敏になったりします。「9」の性質がマイナスに振れすぎると、反対に心を閉ざし無関心、無感覚、無気力の状態になります。

4.各ナンバーの説明

4.1 ライフ・パス・ナンバー(生年月日8桁)

「博愛主義」「人道主義」の性質から、社会への意識が高く、世の中を広く高い視点で見渡しながら「理想」を追求していく人生を歩んでいかれます。そのため、より多くの様々な立場の人々と出会う可能性があり、色々な価値観に触れることで「共感力」「理解力」を高めていきます。
「9」は「3」の「創造性」がさらに拡大した数であるため、音楽や芸術、建築などの分野で、想像力や独創性を使って創造性を発揮する場面と縁があります。
物質的なものより、人々の役に立っているか、社会にどのような影響を与えているかといったことにやりがいを感じます。

4.2 バースデー・ナンバー(生年月日の日にち)

「共感力」「寛容さ」が強みです。色々なタイプの人ともフラットな立場で接することができ、器が大きく「包容力」があります。他者に寄り添い理解したいと思う姿は、周りに安心感を与える癒やしの存在です。

4.3 チャレンジ・ナンバー(生年月日の月日)

「9」の「博愛」という性質から、世のため人のために貢献することが目標・課題です。物事を高い視点から見て、ご自身の社会貢献できる範囲・分野で、より良い社会や暮らしの実現を目指していくことが目標です。「9」は「世界平和」「理想主義」というキーワードがあります。遠くの世界の平和を願うことは素晴らしいですが、一方で自分がコントロールできる範囲は自分の世界のみです。「正しさ」の追求はときに正義と正義のぶつかり合いになり、結果争いが生じる恐れがあります。できる範囲、責任のとれる範囲で、まずは自分の身の周りから幸せの実現を目指すことが大切です。

4.4 ディスティニー・ナンバー(氏名)

「9」の「奉仕」という性質から、人々の幸せを願い、人々や社会に貢献していくことが役割です。偏見がなく誰とでもフラットに付き合い「共感力」「包容力」があるため、色々な立場の人に寄り添うことができます。家族や恋人などの身近な人のみならず、世界規模で物事を捉え、社会全体に奉仕できる役割につくことで充実感を覚えます。
医療・福祉、カウンセラー、政治家、聖職者、芸術、動物・自然保護などの職種と縁があります。

4.5 ソウル・ナンバー(氏名の母音)

魂・心は、全ての人を「理解したい」「受け止めたい」と望んでいます。お人よしでオープンな心の持ち主であると同時に、感受性が強く、相手の心や場の空気を敏感に感じ取って影響されやすいナイーブな一面もあります。「寛大さ」と「繊細さ」を併せ持っていることで、多様性を受け入れる器があり、違いを認め合う世の中を希求しています。

4.6 パーソナリティー・ナンバー(氏名の子音)

誰に対しても公平で「寛大」「包容力」のある人と思われています。自己主張は控えめで、全体に目を配りながら細やかな気遣いで場をまとめることができる、落ち着いていて「聡明」な人に見られています。
「共感力」が高い分、相手によって臨機応変に自分の見せ方を変える面があり、そのときどきで印象が違う、どこかつかみどころのない人に見られることがあるかもしれません。

4.7 マチュリティー・ナンバー(生年月日+氏名)

「9」の「博愛」「人道的」という性質から、人生後半で、社会全体の幸福に関心を寄せ、社会貢献を成し遂げていかれます。社会貢献の場は様々だと思いますが、ボランティア、自然保護活動、国際情勢に関わること、人道支援など「奉仕」活動を通してより良い社会の構築に携わっていかれるでしょう。「9」の人は神秘的でカリスマ性があります。高潔な精神で、人々をより良い方向へ導き啓蒙していく存在になる可能性があります。

5.気をつけたい一面・課題

高い「理想」を持っているため、世の中のネガティブな問題や人のダークな一面を見ると、厭世的になり、どこか冷めた目で世の中を見渡し現実から「逃避」する面があるかもしれません。無気力になり事なかれ主義に陥ったり、現実世界から目を背け、精神世界のみに傾倒したりします。理想と現実に上手く折り合いをつけることが大切です。

「9」の人は「寛大」で穏やかですが、清く正しくありたいという面が強調されると、自分や他者に対して責めたり裁いたりすることがあるかもしれません。正義感や使命感をもつことは素晴らしいですが「善悪」「良い・悪い」といった価値基準だけで物事を判断せず、正しさは人の数だけ存在し、ありのままの現実を受け止め「許す」ことで「寛大」さが増していかれます。

ご自身や身近な人のコア・ナンバーの中に「9」がある方はいらっしゃいますか(^^)?
ウェイト版タロットカードの「9」も「隠者」で、悟りの境地に達し高い精神性を持ち、宇宙のすべてを知っている賢者を表します。9は奇数なので男性性の数ですが、陰陽では陰に属します。落ち着いていて派手さはあまりありませんが、静けさの中にも知識や経験から滲み出る力強さを感じますね(⁠^⁠^⁠)

今回は数秘「9」についてご説明しました♪

※.数秘術は占いの一種です。ご自身がピンとこられる部分のみお受け取りください。トラブルや損害については責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。

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