

今回は、数秘術で取り扱うコア・ナンバーのうち「マチュリティー・ナンバー(Maturity Number)」についてご説明します♪
チャレンジ・ナンバーの回でも少し触れましたが「マチュリティー(Maturity)」とは「成熟」という意味で、マチュリティー・ナンバーは社会の中で色々な経験を積み、人として成熟してきたときに最終的にどこに辿り着くのか、何を実現しているかを表すナンバーです。マチュリティー・ナンバーもチャレンジ・ナンバーも「人生の到達点」を表しますが、マチュリティー・ナンバーはモダン・ヌメロロジーで、チャレンジ・ナンバーはカバラ数秘術で取り扱われ、算出方法も異なります。
マチュリティー・ナンバーは、前出のライフ・パス・ナンバーとディスティニー・ナンバーから導き出します。持って生まれた資質や才能を表すライフ・パス・ナンバーを育み、生かしながら、社会的な役割や使命を表すディスティニー・ナンバーに取り組み、果たすことで最終的に到達する場所や、完成された姿を表します。ですので、今世の人生を懸命に生きることが第一優先であり、マチュリティー・ナンバーはその結果として得られるものを示します。ただ、人生の途中でマチュリティー・ナンバーを知っておくことは、人生の最終到達点を予測し、そこから逆算することで、今後の人生でやるべきことや人生の方向性を示し、進むべき道を照らしてくれます。ライフ・パス・ナンバーとディスティニー・ナンバーが人生の過程を表すなら、マチュリティー・ナンバーは人生の結果を表し、まずは今世与えられた資質や才能と使命を十分理解して、人生の過程を一つ一つ味わい、積み上げていくことで、人生後半に差し掛かってこれまで歩いてきた道のりを振り返る際に、到達できた境地を噛み締められるようになりたいものですね。
マチュリティー・ナンバーの算出方法をご説明します。ライフ・パス・ナンバーとディスティニー・ナンバーを足して、1桁になるまで分解・加算を繰り返します。11、22、33になった場合は1桁にせず、その数字をそのまま採用します。
(例)1980年7月7日生まれ、佐藤一郎さんの場合
(1)ライフ・パス・ナンバーを算出します。
1+9+8+0+7+7=32
3+2=5 ライフ・パス・ナンバー=「5」
(2)ディスティニー・ナンバーを算出します。
一郎 佐藤
ICHIRO SATO
938996 1126
9+3+8+9+9+6+1+1+2+6=54
5+4=9 ディスティニー・ナンバー=「9」
(3)ライフ・パス・ナンバーとディスティニー・ナンバーを足します。
5+9=14
1+4=5 マチュリティー・ナンバー=「5」
このようにマチュリティー・ナンバーは、ライフ・パス・ナンバーとディスティニー・ナンバーの各数字が持つエネルギーを掛け合わせ、人生で体現することで、辿り着く人生の到達点や完成された姿を表します。
数秘術で取り扱うコア・ナンバーのご説明は今回で終了し、次回から各数字の意味をご説明します。これまでご説明しましたように、数秘術は生年月日と氏名を数字に変換して導き出す占いの一つですが、人の個性や人生が数字だけで表現できるのかという疑問や、決めつけやレッテル張りになりかねない面もありますが、自分自身を知るツールとして多いに参考にできることがあると思います。
ここで「数字」について私の個人的な考えを書かせて頂きますと、数字をはじめ、数学、化学、物理などの自然科学は、人の主観や国や文化の違いに関係なく、世界共通であり、人間が「発明」したものではなく、元々存在する宇宙や地球での理を「発見」「解明」したものだと思います。私達は科学の公式などの人間が作ったものではなく与えられたルールを実験などから導き出し、それらを使用することで、生活に必要な物を生み出していると思います。理系と文系を男性性と女性性に当てはめるなら、論理的で客観的、数字やデータなど目に見える形に表現できる理系が男性性で、感覚的で情緒的、目に見えないものを直感として感じ取る文系が女性性と、個人的に捉えています。これらは両方存在することで成立します。数字、物質だけでは、人それぞれの想いや心が蔑ろにされているようで、心が通いあっていない、どこか殺伐とした無味乾燥な世界であり、一方、生きる上で物は必要で、物を作るには科学的な知識が必要です。ですのでどちらかに片寄ることなく、バランスよく存在することが大切だと思います。
少し話が逸れましたが、数秘術は生まれてきたときに授かった(生まれてくる前に自分で決めてきた)一生変わることのない(氏名は結婚などで変わる方もいらっしゃると思いますが)客観的なデータで、個人に与えられた唯一のものです。数字だけでその人の全てを表すことはできないと思いますが、自分自身を知るツールとして活用することができます。私のイメージとしまして、1~9、11、22、33の背番号があり、その背番号が持つ性質を偽らずそのまま表現することで、職業や社会(家庭も含めて)の中でのポジションという形で、それぞれの背番号の適性に応じた場所に配置され、能力や役割を発揮できている状態が「調和のとれた世界」なのではないかと思います。「調和」とは「自分自身との調和」でもあり「自分と社会との調和」でもあると思います。
数秘術は自分自身を知り(思い出し)、人生の道しるべを提示してくれて、人生をより良く生きるためのヒントを与えてくれるものだと思います。
※.数秘術は占いの一種です。ご自身がピンとこられる部分のみお受け取りください。トラブルや損害については責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。