
今回は数秘術における「5」の性質・意味をご説明します♪
1.キーワード
自由、変化、好奇心、多才、活発、冒険心、情報、コミュニケーション、人間そのもの、飽きっぽい、欲求不満
2.形・象徴

「陰陽太極図」をもとに生まれたといわれる「2」の対称形が「5」といわれ、男性性と女性性の二極が統合された「人間そのもの」を表します。五体、五臓、五感、五味、五本の指など、人体に関係のあるものは「5」がつくものが多いです。
「5」を象徴する五芒星は、ピタゴラス学派ではシンボルマークとされ、陰陽師安倍晴明は五芒星を五行の象徴とし、魔除けの呪符として重宝しました。
また、五大陸、五大洋、五穀豊穣などに見られるように、大自然や生き物達の生命活動を表します。
五線譜や母音が5つであるように、音の世界とも関係があります。
3.性質・役割
「5」は数の中で最も躍動感のある数です。物質・現実世界を構成する「4」の上で繰り広げられる、人間そのものや大自然の生命活動・営みを表します。「4」が構築した安定した基盤から1つ加わることで「5」の性質を表す「変化」が起こり「自由」が広がります。常識や慣習に囚われず真の自由を求めて、リスクを恐れずに「変化」を起こす姿は「冒険」的な生き方に見られます。
五体や五感など人体にまつわるものは「5」がつくものが多く、何でも見て触れて体験したいという想いは「好奇心」「活発」「挑戦」という性質で表されます。
また、あらゆるタイプの人との「コミュニケーション」が好きで「情報通」です。
このような「5」の性質が過度になりすぎると、落ち着きがなく「衝動的」で「飽きっぽい」、現状に退屈して不満を感じやすい「欲求不満」という性質となります。
「5」の性質がプラスに振れすぎると、一時的な興奮や快楽に溺れたり、後先考えずに無謀な体験を求めるようになります。「5」の性質がマイナスに振れすぎると、過去の出来事に縛られて「5」の性質である瞬間を生きられていない状態となります。五感を使った体験を避け、同じことを繰り返し、変化を遠ざけるようになります。
4.各ナンバーの説明
4.1 ライフ・パス・ナンバー(生年月日8桁)
「5」の「自由」「好奇心」「冒険心」が象徴するように、常識や慣習に囚われず「好奇心」を頼りに様々な体験をし「変化」に満ちた人生を歩んでいきます。一つの分野や一つの場所に留まることなく、新しいことや楽しそうなことを一つ一つ取り入れ、現状に「変化」を与えていきます。ときとしてリスクに感じることもあるかもしれませんが、安定や世間の評判よりも新たな「挑戦」や「冒険」を選び、自分の世界を拡大していきます。
4.2 バースデー・ナンバー(生年月日の日にち)
「5」の「好奇心」「行動力」「コミュニケーション能力」が強みです。好奇心旺盛で、常識やルールに囚われず、新しいことを柔軟に取り入れたり、新しい場所にもすぐ順応することができます。持ち前のフットワークの軽さやコミュニケーション能力を生かして、観光、旅行業や営業にも向いています。
4.3 チャレンジ・ナンバー(生年月日の月日)
5の性質である「自由」とは何かを学ぶことと「コニュニケーター役」として人々を繋いでいくことが課題です。「自由」を学ぶということは、言い換えれば、現状が安定した環境であったり、不自由を感じていたりするのかもしれません。「変化」を恐れず「5」の性質である人々のご縁を繋ぐ「コニュニケーター役」を通して、人間関係から多くを学んでいきます。
4.4 ディスティニー・ナンバー(氏名)
自由を謳歌して、人々に「変化」のきっかけを与えることが役割です。前回の「4」の性質にあるように、社会の基盤を構築し、世の中に安定をもたらす役割の人もいれば、「5」の人は反対に、自身の考えや生き方を通して、古いものや必要のないもの、マンネリ化した状況に「変化」を与えたり、人々が新しい可能性を信じ、現状から一歩進む意欲や気付きをもたらす存在になります。旅行業、マスコミ、営業、冒険家などに適性があります。
4.5 ソウル・ナンバー(氏名の母音)
魂・心は「自由」や「変化」を求めています。「好奇心旺盛」で興味のあるものはすぐ取り入れたいタイプなので、単調な作業やルールが多く縛られた環境は、束縛や窮屈さを覚えます。また、多くの人との出会いやコミュニケーションを求めています。
4.6 パーソナリティー・ナンバー(氏名の子音)
「自由」で「アクティブ」な人と周りの人から見られています。飲み込みが早く、順応性があり、何事も器用にこなせるので多才な人と思われています。スピーディーで変化に富む姿は「落ち着きのない」人に見られることがあるかもしれません。
4.7 マチュリティー・ナンバー(生年月日+氏名)
「5」の「自由」な発想や「チャレンジ精神」「行動力」をもって、人生後半では限界や常識を塗り替え、新たな価値を創造することを成し遂げていきます。世の中には、常識や既成概念など、物理的にも精神的にも様々なしがらみや制限があります。世の中は常に、創造、維持、破壊のサイクルがあります。必要のなくなった慣習や、可能性を制限する心理的なバイアスなどを越えて、現状に「変化」を与え、新しい価値を創造していくことと縁がありそうです。そんな姿は、周りの人々にも「自由」や「変化」の可能性を感じさせる存在となります。
5.気をつけたい一面・課題
「5」の「変化」を求める性質は、落ち着きがなく「飽きっぽい」人と見られることがあるかもしれません。「好奇心」が旺盛なことはいいことですが、興味がコロコロと移り変わってばかりでは、現状に満足できず「欲求不満」に繋がります。「自由」であることと我が儘を履き違えないように、目の前のことにしっかりと向き合い、周囲への感謝や配慮も忘れずに行動した方が良いでしょう。
「5」の人は「瞬発力」や「行動力」はありますが、単調な生活やルーティンワーク、職場など同じ場所に一ヶ所に留まることは苦手かもしれません。何事もある程度時間をかけないと得られないものがあるため、ときには興味や目標を絞って、忍耐力を持って物事に取り組んだ方が良いでしょう。
ご自身や身近な人のコア・ナンバーの中に「5」がある方はいらっしゃいますか(^^)?
アメリカの数秘術学者キャロル・アドリエンヌ氏の『名前で運命のすべてがわかる』(幻冬舎,2007)という本は、名前から導きだす数秘について書かれていますが、日本での数秘術セミナーやパーソナル・セッションを通して「日本人の名前にはヨーロッパ人やアメリカ人に比べて「5」のない人が多い」ということと、これは「日本人が人に合わせて、信頼され安定した生活を送るように両親から教育される」ことや、日本文化や国民性に関係があるのではないか、と書かれています。数秘術から国民性の傾向がわかれば、お互いの理解が深まるとても貴重なデータになりそうですね☆
今回は数秘「5」についてご説明しました♪
※.数秘術は占いの一種です。ご自身がピンとこられる部分のみお受け取りください。トラブルや損害については責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。